後悔ポイントや新居で1年生活してみて思ったこと

オプション

引き渡しが済んで1年半が経ちました。建築当時とは単価も設備も変わっているとは思いますが、新築に住んでみて思ったことをまとめてみました。

タイトルでは後悔ポイントと書いてますが、先に言っておくと今の家にはかなり満足しています。家は3回建てないと満足いかないというのは、SNSが普及する前の話だと思います。ここでは、こうしてよかった点やこうすればよかった点のほか、マイホームハイではない、今ならではの視点でいくつかまとめます。

無駄も必要

当時の見にくいブログからご覧いただいた方は見たことがあるかもしれません。これは当初madreeで作ってもらった図面です。今見てもかなり要望を押さえてます。

当時は犬を飼いたかった私たち夫婦は犬の風呂までの動線なんかも考えていたんですよね。もちろん外遊びした子どももこの動線を想定していました。タイトルの通り「広いLDKでペットと暮らす」がテーマです。

これをもとに設計して、設計士からは「犬がいるならリビングに土間を作る?」という提案を頂いたこともありました。柱のスパンや予算の兼ね合いから、最終的には現実的な無駄のない家に落ち着いたのですが、多少の余裕があるなら、注文住宅ならではの無駄なスペースへの投資はアリだと思います。

今回でいう「リビングに土間」がまさに無駄なスペースですが、「コスパ最高」とか「おすすめオプション〇選」が全てではないと思いました。注文住宅の醍醐味は無駄の部分にあります。ルンバ基地があるなら、ペット用の部屋があっても良いじゃん!っていう考えです。

優先順位を適切につける

キッチンは、トイレは、洗面台は…。色々とオプションの選択肢がたくさんあります。予算が無限にあるならいいんですが、なかなかそうもいきません。上の「無駄」ともつながりますが、欲しい空間があるならそれは死守するべきです。家をあとから広げるのは難しいですが、まっさらでも空間さえあれば書斎でも物置にでもなります。後悔先に立たずです。

トイレや給湯器、食洗機などの設備は10数年程度で更新ですので、個人的に優先順位は低めでいいと思います。まさに減額調整で土間を削ったのを少し後悔。というのもDIYが好きなので、もう少し玄関を広くすれば作業スペースに出来たかな、とたまに思います。…たまにです。

リビングにガス栓

吹き抜けがあるため、空調は実質家全体を効かせることになります。夏場は1階から冷えるのですが、冬は暖かい空気が2階に逃げていきます。時間をかければ暖まりますが、それまでは冷えます。

冬はガスヒーターで設定温度まで上げたいのですが、ガス栓が欲しい場所にありません。乾太くん用には付けておいたのですがリビングは抜けてました。なので今後増設しようと思っています。コスト的にも暖まった空間をエアコンで温度維持するのがベストだと思います。別の間取りで建てるとしても、広いLDKなら1か所は付けるべきですね。

吹き抜けに床暖房は無くても問題ない

吹き抜けを作ると「冬寒いから床暖房が必須」みたいなイメージが個人的にありました。確かに言えることは、床が暖かいと体全体が暖かくなるのでかなり効果的です。我が家はラグを敷いているので、冬はホットカーペットとセットで使っています。床暖房はありませんが今のところ全然問題ありません。経年劣化による修理コストもありませんので、見た目さえよければホットカーペットはおすすめです。

しかし、フローリングを温かくすることはできないので割り切りは必要です。我が家はスリッパを使うので特に気になりませんが、ちょっとキッチンに…なんてときに、子どもや素足の人は冷たさを感じると思います。常に床全体が暖かいのはメリットですが、ランニングコストも気になるので床暖房採用の際はスイッチを賢く分けるのが吉です。

1階と2階は有線LANで繋ぐ

我が家は、光回線の引き込み場所から各場所に空配管を通しています。とくに、1階と2階を繋ぐ配管はあって正解でした。詳細は以前のブログを参考にしてください。

引越し当初、Wi-Fiルーター同士を無線で繋いで中継器として使っていました。とはいっても電波はそんなに強くなくて、アンテナ2本のときが多かったです。そんな中でルーター同士を有線で繋ぎなおしたら、電波もしっかり飛んでいて安定するようになりました。

カップボードに食洗機

導入まで紆余曲折あった食洗機。カップボードにDIYで取り付けましたがこれは正解でした。海外食洗機は洗い終わっても乾燥機能が無いので、拭いてからしまうことになります。しかし現実は、とりあえず布巾に食器を広げて置いておく日もあります。そんなとき、体の向きを変えずにカップボードにどんどん置けるのはメリットです。また、キッチン側に収納スペースも増えるのもメリットです。

真っ白な壁

壁紙が白で、窓や家具が無い壁があってよかったです。我が家はテレビが無くてプロジェクターなんですが、プロジェクターを映している壁でよく写真を撮っています。

イベントごとに背景を飾り付けして写真を撮ってますが、収納など何もない壁は意外と無いもので、写真を撮る定位置になっています。

家電収納

カップボードの上はスッキリさせておきたいので、パントリーに家電収納スペースを作りました。向かって右側のコンセントが付いている方が家電収納です。

ここに電気ケトルやオーブン、トースターを置いてます。計画時はカップボードにオーブンを置く予定でしたが、こちらに置いて不便が無いのでそのまま使ってます。画像右下に少しキッチンが映ってますが、家事動線の距離的にも問題ありません。コンセントの高さも事前に考えておいたのもナイスでした。

棚の下はごみ箱を並べていますが、リビングからは見えない位置にあるので、使いやすさに全振りしたものを使っています。使いやすくておすすめなのでリンク貼っておきます。https://amzn.to/3PxbzhY

家電の住所を決める

キッチン家電用にコンセントは多めに付けました。幅2,700mmのカップボードに3か所付けているので合計6口あります。おかげでキッチンのコンセント不足はもちろん、位置が微妙だなっていうところはありません。

これと同じことがその他の家電にも言えます。空気清浄機、加湿器、コードレス掃除機、amazonエコー、色々リビングには家電がありますね。空気清浄機は結構場所とるし、掃除機はごみを捨てるからゴミ箱の近くがいいとか、条件を考えてみると置ける場所はそこまで多くありません。

我が家の例として、amazonエコーは充電スポットとあわせて、ちょうどいい高さに無印良品の棚を付けました。高さは床から1mで、ゴールデンゾーンを意識しています。間取図からは読み取りずらいですが高さも重要です。

忘れがちなのは、スイッチボットやネイチャーリモなどのスマートリモコンです。これは赤外線を使用するので、テレビの裏や棚の中に設置すると、場合によっては反応が悪いこともあります。とくにクローゼットの中などは注意です。なので我が家はプロジェクターのコンセントにハブを設置しています。LDKのど真ん中の天井なので感度良好です。

シートフローリングは冷たいかも

フローリングは1階にトリニティを採用しました。2階は標準のホワイトバーチです。冬はやはりフローリングが冷たくなりますが、1階のトリニティの方が2階のホワイトバーチより冷たく感じました。

家中暖房をしており、暖かい空気が2階に上がるのも多少はあると思いますが、よく言われる「無垢フローリングは暖かい」というのを感じました。ホワイトバーチは突板なので、無垢ほどでは無いと思いますがシートと比べると違いがあります。なので、無垢が暖かいのではなく、シートが冷たくなりやすいのではないか?と思います。タイミングが合うなら冬に素足でショールーム体験してほしいです。

ソフトクローズは音がする

我が家はほとんどの扉を引き戸にしていますが、これが時間帯によってはうるさく感じます。というのも、引き戸ならではのソフトクローズ機構が「カチッ」と開け閉めのときに鳴ります。小さな子どもがいる家庭には正直うるさいですね。ゆっくり開けても音が小さくなるとかは無いので、ソフトクローズ自体を外すしか方法がありません。気になる期間は少ないとはいえ、寝室は気を付けた方がいいと思います。

キッチン幅延長と前面収納

我が家はタカラスタンダードのグランディアです。キッチンを+150㎜にするのはOPで6,500円(当時)でしたが、かなりオトク?な内容でした。幅を大きくするとワークトップとキッチン収納、前面収納(OP)が大きくなります。ユニットを入れ替えるだけらしいので、安いOPですがかなり満足度が高いです。

タカラスタンダードHPより引用 https://www.takara-standard.co.jp/product/homebuilder/user.html

前面収納に関しては、間取りでいう0.5畳くらいの収納量が確保できて、小物の収納には最適です。奥行もファイルケースがちょうど入る大きさなので、画像のように無駄なく収納できます。この中にコンセントを付けておけば、充電池の充電など便利だったなと思いました。

余談ですが、タカラスタンダードの方はコンロ横のキッチンパネルをホーローパネルにするがおすすめです。マグピタとどちらも採用しましたが、マグネットの付き具合が全然違うし、油汚れの掃除がらくです。

無くても困らない

これいいなと思うものは基本的に無くても困りません。飾り棚やニッチはホコリがたまるし、可動棚は初期位置から変更しません。シュークロの代わりに玄関ホールを広くして棚を付けましたが、外に物置があるのでこれで十分でした。天井のアクセントクロスも、このブログを書いてるときに思い出したくらいで、天井は基本的に見ません。もちろん人それぞれですので異論は認めます。

最後に

事前に調べたこと、力をいれたことの後悔はありませんでした。適当というか、こんなもんだろうと感覚的に決めたことは「もう少し」という部分が正直あります。詰めきれなかった部分は、生活の中であとから感じます。

あとはアイデアの引き出しはたくさん持っておくことです。たとえば、ルーターを天井裏に設置したらどうだろうなど、いろいろなアイデアを知らない事には始まらないので、SNSの利用はかなり有効だと思います。個人的には、標準の洗面台を2台並べてダブルボウル風にしている方を見て、賢いなと思いました。

総じて、住めば都で不便も便利も慣れます。

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