新居に引っ越して2年が経ち、もう「新築」の部類ではなくなりました。
このブログのトレンド感も無くなってきたので、私の趣味や遊びをそろそろ開放するときが来たなと思います。これからはDIY色強めの記事を投稿していこうと思います。
今回はひとことでいうと「なんちゃって天井埋め込みスピーカー」です。天井に丸い穴を開けてスピーカーを付けるシステム↓
こんなに天井に穴開けたくないし、そこまで大がかりなのはちょっと…、だけど天井にスピーカーは欲しい。という背景で今回はこれのなんちゃってを作ります。
天吊りも検討したけど、穴あけせずに数百円で試せるってことでとりあえずやってみる。ダメならまた考えようとそんな感じです。
現状のシステム
現在はスピーカー2つでいわゆる2chです。とりあえず設置したフロントスピーカーはYAMAHAのものですが、とりわけ音が良いとも悪いとも感じず「いいんじゃない」レベルです。また、プロジェクターがあるのでAVアンプを使用していますが、これが5.1chに対応しています。
購入当時はコロナ渦で5万とか6万だったんですが、現在は値段もだいぶ下がってきました。※上に乗っているのはTVチューナーでアンプのHDMIに繋がっています。
左右にはこんな感じで見た目でしか選んでないスピーカーです。とくに音にこだわりがない…というか吹き抜け、スピーカー設置位置、生活音などなど、音響設備にお金をかけた所でみたいな環境です。
最悪、音が気に入らなければユニットを取り換えればいいじゃん、という考えのもと選定。配線計画は壁付けなので使えるものから選びました。
サラウンド用スピーカーの準備
フロントスピーカー同様、こんな環境なので音が出てればいいわけです。適当によさそうなユニットを探しました。条件は安くてシンプルなことのみです。
もともと、同じYAMAHAの小さいスピーカー(これ)を考えていました。2個買っても15,000円くらいだしいつ買おうかと思ってたんですが、フロントスピーカーがあるのでそこまで不便が無く後回しになってました。
そんななか、電子パーツが買える秋月電子通商のサイトでお手頃なスピーカーを発見。自作スピーカー前提ですが、1個数百円なので遊びで作ってもいいかななんて思ってポチりました。
数百円といっても、作るからにはなるべく失敗は避けたいのでサイズやら奥行、抵抗値はよく確認しました。詳細は後述します。
購入したのは1個130円のこのユニット(DXYD40-22P-4A)を4個、左右に2個ずつの計画です。その他にコンセントプレートを購入し、これを埋め込みのベースにしました。ここまでで部品代980円です。
イメージが付きやすいように完成図をここで載せておきます。調べた中では同じことをしている人はいないので、先駆者としてちょっと細かく記録を残します。
埋め込みスピーカー製作
配線計画でスピーカー設置場所までケーブルが引けるようにしてあります。本来はここに吊り下げスピーカーを付けるんですが、今回はこのプレート自体をスピーカーにする計画です。
まずは新しく購入したコンセントプレートを加工します。金属の枠が干渉するので取ります。が、これプレスで頑丈にできているのでそこそこ苦戦。結局ニッパーで跡を付けて、そこを折り曲げて金属疲労で取りました。
それだけだとまだ干渉するので、ネジ付け部分も取り、最終的には飛び出てる四角い突起まで落としました。
続いて要となるプレートの加工です。4cmのスピーカーを付けるので、ガスケット径の38ミリくらいで穴あけをします。プレートのセンターを割り出し、そこから左右に22ミリの位置を各スピーカーのセンターにします。なお、穴あけには自在錐を使いました。
穴あけ部分に合わせてスピーカーユニットを接着剤で取り付けます。スピーカーの径ほどしかコンセントボックスの隙間がなくてかなりシビアなので、配線を付ける位置はまるべく内側に向かい合う方向がいいです。
家のスピーカーが8Ωでアンプは6Ω以上が対応のため、スピーカーは直列に配線を繋ぎました。このスピーカーは4Ωなので直列に繋ぐと8Ωになります。というかそれを狙って4Ωを選びましたので、何を選ぶべきかわからない場合はそこから勉強しましょう。
既存のプレートを外して加工しておいたプレートに取り替えます。真ん中のネジは受けの金具を取っちゃったので、プレート固定ネジの横にある穴を活用してねじ止めします。真ん中のネジは場所決めの参考にしただけなので、取り付け金具を固定したら外します。
石膏ボードにネジなので怪しいですが、弱そうなところはアロンアルファでネジ山を補強しました。
枠が付いたら配線を繋ぎます。天井裏で完結するため配線は適当な圧着端子で接続。私は250型の平型端子があったのでそれにスリーブを付けて使用しました。
あとは配線をまとめながらパチッと音がするまではめれば完成です。AVアンプで設定をして音量を調整、サラウンドを少し大きめに設定したらいい感じになりました。
位置関係はこんな感じで、リスニングポジションはプロジェクターの真下あたりです。吊り下げスピーカーよりもさりげなくスッキリ納まりました。
音質は?
スピーカーは見た目だけ良くてもダメですから、きちんと評価します。前提として、大していい環境では無いので、ちゃんと鳴ってればいいというスタンスであることをご了承ください。
まず、通常に使用する範囲の音量で音割れはありません。また、4cmスピーカーなので低音もありません。ドラマやテレビを見る際は明らかにセリフが聞き取りやすくなり、中~高音域がしっかり聞こえてます。
音楽を掛けてもリスニングポジションではサラウンドを楽しめます。離れた所でもテレビ・ドラマのセリフはやっぱり聞きやすくなりました。
まとめ
これで充分というのが感想です。音はクリアだし良く鳴ってくれています。初期設定だと何となく物足りなかったので音量調整しましたが、もしかしたら2連にしたのが功を奏しているのかもしれません。
これで980円ならもっと早くやっておけばよかったですね。音質云々よりもまずは無いところに追加することが大切だとわかりました。もともと買おうと思っていたサラウンド用スピーカーが片側8,000円、今回ので490円と思うと値段の差ほど音の違いは分かる自信はありません。
個人的にはこれで満足で、リビングに合わせて白いサランネットのようなものを適当に考えようかと思います。
ちなみに、スピーカーをプレートに固定するときはシリコン系の接着剤がいいですよ。位置がずれてもはがせます。私はスーパーXでつけました。
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